<若年性特発性関節炎とは、どういった症状なのか>
若年性特発性関節炎は、16歳未満に発症する全身の関節の痛みや腫れが持続する病気です。
若年性特発性関節炎は「自己免疫疾患」の1つです。
自己免疫疾患とは、異物(ウイルスや細菌)から体を守るために働く免疫システムに異常が起こる病気です。免疫システムに異常が起きると、正常な組織を異常とみなし、間違えて自分自身の組織を攻撃するようになってしまいます。
自己免疫疾患では、免疫システムの異常によって本来正常な自分の組織を攻撃しているため、体のさまざまな部分で炎症が起きています。
症状は関節の炎症(関節炎)が起き、関節が痛んだり、腫れたり、赤くなったりして、関節を動かしにくくなります。また発熱、胸や腹部に腹部に赤い発疹が出ます。
関節炎は指にある小さな関節から手首や膝の大きな関節にまで起こります。
<若年性特発性関節炎の分類>
・全身に症状が生じる場合と、いくつかの関節のみに生じうる場合があります。
・全身型、多関節型、小関節型の3つに分類されます。
①全身型:心臓などの臓器にも障害が出たもの
②多関節型:5関節以上に障害が生じたもの
③小関節型:4関節以下に障害が生じたもの
関節型(多関節型、小関節型)は関節炎が悪化して関節破壊が進行すると関節拘縮(軟骨が減って関節が固まってしまう)や脱臼・亜脱臼など、関節変形により日常生活が困難となります。
<若年性特発性関節炎の原因について>
若年性特発性関節炎の原因は、抗原抗体反応が過剰に起こっているためです。
しかし
それが何故、起こるかはよくわかっていない状況です。
<なぜ、他でよくならないのか?>
若年性特発性関節炎は膠原病の分類されていて、難病指定になっています。
膠原病科では、若年性特発性関節炎を疑う場合は、血液検査やレントゲン、MRI、関節超音波などの検査を行って若年性特発性関節炎かどうかを確かめます。
もし若年性特発性関節炎と診断された場合は、炎症を抑えるための薬が処方されます。また、リハビリで関節が固まらないようにするためや、筋力をつけるなど関節を守るためなどの運動を行います。
しかし
以下の治療が難しいです。
◎若年性特発性関節炎の進行を積極的に防ぐ治療
◎結合織の炎症を早く(短時間)消退させる治療
◎痛みや腫れの治療
◎抗原抗体反応を正常にする治療
若年性特発性関節炎で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。