<リウマチとは、どういった症状なのか>
リウマチは「自己免疫疾患」の1つです。
自己免疫疾患とは、異物(ウイルスや細菌)から体を守るために働く免疫システムに異常が起こる病気です。免疫システムに異常が起きると、正常な組織を異物とみなし、間違えて自分自身の組織を攻撃するようになってしまいます。
自己免疫疾患では、免疫システムの異常によって本来正常な自分の組織を攻撃しているため、体のさまざまな部分で炎症が起きています。なかでも、リウマチは、特に関節で炎症が起きる病気です。
関節リウマチは、関節の炎症が続くことで軟骨や骨が破壊され、関節が変形したり、関節機能に障害が起こったりする病気です。
関節破壊が進むと、日常生活や家事、仕事に支障が出て介助が必要になるほど、生活をする上での機能障害が進行します。
リウマチの主な症状は、関節の炎症に伴うこばわり、関節の痛み、腫れや関節の変形です。また関節の症状だけではなく、倦怠感や疲労感、微熱、体重減少、貧血などの症状が見られる場合もあります。
小さい関節や大きい関節が障害されます。
<リウマチの原因について>
リウマチの原因は、抗原抗体反応が過剰に起こっているためです。
しかし
それが何故、起こるかはよくわかっていない状況です。
リウマチの進行度は大きく4つのステージに分類されます。
・ステージ1(早期)
レントゲン(X線)では骨や軟骨の破壊が認められない状態
・ステージⅡ(中期)
軟骨がなくなり関節の隙間が狭くなっている状態に陥っているが、骨は破壊されていない状態
・ステージⅢ(進行期)
骨や軟骨に破壊が生じている状態
・ステージⅣ(末期)
関節が破壊されてしまい、動かなくなった状態
<なぜ、他でよくならないのか>
リウマチは膠原病の中に分類されていて、膠原病は難病指定になっています。
膠原病科では、リウマチを疑う場合は、血液検査やレントゲン写真を撮って関節リウマチかどうかを確かめます。
もしリウマチと診断された場合は、抗原抗体反応を抑える免疫剤のリウマトレックスやリマチル、ステロイドなどのお薬を使っていくとリウマチの進行や悪化が防げます。
しかし
以下の治療が難しいです。
◎結合織の炎症を早く(短時間)消退させる治療
⇩
進行を防ぐ治療
◎関節リウマチへ進行した場合に痛みや腫れの治療
◎抗原抗体反応を正常にする治療
<当院ではリウマチをこのように治療します>
リウマチに対して、当院の鍼灸治療でできることは以下の3つになります。
①結合織(皮膚と筋肉の間)の炎症を早く消退させる治療ができます。
<治療のメリット>
ⅰ:関節リウマチへの移行が積極的に防げます
ⅱ:炎症や変形を防げることによってADL・QOLを良い状態に保てます
ⅲ:痛みが軽減できます
ⅳ:CRPの炎症のデータが下がります
②関節に痛みが出た場合は、関節の部分の腫れを和らげる治療ができます。
<治療のメリット>
ⅰ:痛みを軽減できます
③抗原抗体反応を抑える治療ができます。
<治療のメリット>
ⅰ:抗原抗体反応が徐々に正常になる⇒自分の組織を攻撃しないですみます⇒進行を遅らせることができます
リウマチで悩んでいる方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。