潰瘍性大腸炎とは、ストレスや自律神経が乱れることによって腸の働きに異常を生じ、大腸の粘膜に炎症が出て、ビランや潰瘍が形成される病気です。
胃腸というのは、副交感神経(リラックス)の状態で正常に動いています。ところが、ストレスとかが掛かって交感神経が優位になると胃も腸も運動量に異常をきたします。大腸の通過時間が短くなりますと下痢になり、通過時間が長くなりすぎると便秘になります。過敏性腸症候群(神経性下痢)が悪化すると潰瘍性大腸炎に移行することが知られています。
病院では
潰瘍性大腸炎は難病指定になっています。病院でできる事は、潰瘍を治す薬を出すことができます。難しい事は、ストレスに対する治療はありません。潰瘍性大腸炎が悪化するとクローン病に進行してしまいます。特効薬があるのに難病指定になっている理由は、再発を繰り返すためです。
当院の鍼灸治療で潰瘍性大腸炎に対して何ができるか、どういう効果が出せるか ですが
①ストレスに対する治療ができます。
*胃腸の交感神経系が亢進している状態を少しずつ安定させる事ができます。ストレスが掛かっても胃腸の部分が副交感神経優位のままで保たれる事によって少しずつ下痢が治ります。再発の予防の治療ができます。
②お腹で炎症を起こしている部分に治療をする事によって、炎症を抑えていく治療ができます。
③ストレスが強い場合や精神的な不安の所見が出る部分に対しての背中の部分の治療をすることで、ストレス軽減や精神的な不安を少しずつ解消する治療ができます。
④食事のアドバイスをすることができます。
⑤下痢便の問診することで、神経性下痢か潰瘍性大腸炎か痔の判断をすることができます。
*潰瘍性大腸炎は早期発見が重要です。初期の症状で発見をし病院で内視鏡検査をして特効薬を使えば非常にうまく治り、再発のリスクが少なくなります。
⑥病院と併用治療ができます。
上記をまとめると、病院で潰瘍性大腸炎の早期発見されて早期治療で特効薬を使用をすれば良くなる可能性が高いのですが、早期治療をしないと重症化するリスクはあります。潰瘍性大腸炎(ストレス緩和、胃腸を徐々に正常にする治療、お腹の部分の炎症を取る治療、食事のアドバイス)に対して鍼灸治療ができます。なるべく早期に発見して、鍼灸治療を継続することにより、胃腸の動きを正常に戻し下痢の頻度を下げていく結果、潰瘍性大腸炎は徐々に良くなっていきます。
潰瘍性大腸炎で悩んでいる方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。