脳血管疾患とは、脳の血管のトラブルによって、脳細胞が破壊される病気です。
脳血管障害の後遺症とは、運動麻痺、知覚麻痺、感覚障害などがあり、日常生活に支障をきたすものがほとんどです。
病院では
リハビリ(急性期、慢性期)で歩行訓練や日常動作訓練をやります。ただ現在の医療保険制度により脳血管障害では150日しかリハビリを受けられない状況です。
当院の鍼灸治療では、脳血管障害に対して何ができるか、どういう効果が出せるかですが
①脳血管障害による後遺症(ADL、QOLの向上)の治療ができます。
*1つ目の後遺症は、筋肉の問題や腱の問題や関節の炎症の問題に対する治療ができます。
例)肘が曲がらない、膝が伸ばしずらい、肩が動かしずらい、手の拘縮、地面が蹴れないという場合は、そこの痛んでいる部分を触診することによって筋肉が痛んでいるのか、腱靭帯が痛んでいるのか、関節が痛んでいるかを鑑別をし、それに対する治療をすることによりADL、QOLの向上や筋肉の廃用性症候群の予防になります。
例)装具を使用しているために出てくる症状に対する治療ができます。
*2つ目の後遺症は、動かせない筋肉や腱に治療をすることにより、関節の可動域を広げることができます。特に歩行する時に可動域を広げることにより歩幅が広がるのでつまずきにくくなります。
②褥瘡(床ずれ)、感染症の予防、寝返りさせる治療ができます。
*褥瘡や感染症の出来やすい部分は、ベッドと密着している頭・頚・背中・お尻、脚の部分に起こりやすいです。ベットと皮膚が密着している部分の血流の流れが停滞が起こると褥瘡や感染症の原因になったりします。その褥瘡の予防や感染症の予防は、鍼灸治療で積極的に予防ができます。また、膝を曲がる状態を作ることにより、自力で寝返りさせやすくする治療ができます。
③人工股関節に対する治療ができます。
人工股関節で重要な事は、股関節周りの筋肉をいかに軟らかく保つかが重要です。その股関節周りに治療をすることで、股関節周りの筋肉を柔軟にすることで歩行をなるべくスムーズにすることができます。
④精神的なケアができます。
⑤ご自宅でリハビリのアドバイスをお伝えします。
上記をまとめると、脳血管障害の場合は病院では期間が決まっているリハビリ(歩行訓練、日常生活訓練)をやりますが、脳血管障害(筋肉、腱靭帯、関節の腫れ、褥瘡予防、感染症予防)に対して鍼灸治療ができます。
脳梗塞後遺症(肘の曲げ伸ばしが難しい、手のこわばり、手の指の緻行動作、肩をスムーズに動かせない(ドライヤー、髪を結びたいなど)、膝の曲げ伸ばしが難しい、尖足、地面を蹴れるように歩けない、転倒しないように歩幅を広げたい、寝返り、褥瘡の予防など)で悩んでいる方、お気軽にご連絡ください。